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木耳
阪口順子(阪口漢方薬膳研究所・薬剤師)TEL0746-32-3316
 名は体を表すと言いますが、キクラゲを木の耳とはうまく名付けたものです。桑、えんじゅう槐柳、楡、楮にどの朽ちた木に生えます。従って寄生する木によつてそうじ桑耳、かいじ槐耳等と分別された名前で呼ばれることもあります。また栗の木に生える白いキクラゲは「銀耳」と呼ばれで、中国では珍重され、不老長寿、強壮、美肌効果があるとして漢方薬として使われます。現在ではシイタケ同様、主に人口栽培されています。生ではほとんど使われず、乾燥品が市場に出回っています。
 味は淡泊で無味に近い食材ですが、膠質を含むのでこりこりとした独特の歯触りがあります。クラゲの由来も頷けます。中華料理には非常によく使われます。大きくて黒光りするような光沢があり、シイタケと同様肉厚のものが上等です。高野豆腐、昆布、ワカメ、干し椎茸などと同じように台所に常備しておきたい食材です。
成分: 黒キクラゲ、白キクラゲに大きく差はありません。タンパク質、脂肪、マンナン、マンノース、ブドウ糖、リン、鉄、カロチン、チアミン
※カルシウム−キノコ類の中でも含有量がずば抜けている。
 干したキクラゲには、燐脂質、イテロールを含む
効果: 滋養強壮、血液浄化、子宮出血、痔、高血圧、便秘、潰瘍
銀耳は高血圧、血管硬化などに使われる。
五味−甘−五性−平    帰経−胃経、大腸経
 
木耳を使った薬膳
そうじとう双耳湯・・・高血圧、動脈硬化、眼底出血
材 料: 銀耳、黒木耳 各9〜12g 氷砂糖 適宣
作り方: @銀耳、黒木耳は洗って、ぬるま湯で戻す。
A硬い部分は取り除き、お椀に入れて、適量の水と氷砂糖を好みで加えて、蒸し器で1時間蒸す。
B毎日2〜3回に分けて服用、一度に飲んでもよい。
木耳粥・・・下痢、下痢による口内の乾燥
材 料: 銀耳 50g 白米 50g
淡豆し、葱、粉山椒は適量
作り方: @銀耳はきれいに洗い、ぬるま湯につけて戻しておく。
A銀耳、白米でふつうにお粥を炊く、好みで淡豆を適量加えて炊いてもよい。
B食べるときに葱、粉山椒を加えて食べる。
黒木耳糖・・・血便・血尿、痔、月経過多
材 料: 黒木耳 200g
黒砂糖 300g(甘さは好みで調整)
作り方: @黒木耳を焙じて、フードプロセッサーなどで、粉末にする。
A黒砂糖は鍋に入れて、適当な水を加えて強火にかける。泡だってきたら中火〜強火にしてとろりとするまで加熱する。黒木耳の粉末を加えてよく混ぜ火を止める。
Bサラダ油を塗ったお皿又は金属製のトレイに、Aを流して5mm位の厚さに延ばす。
Cある程度冷めたら、適当な大きさに切り分ける。
D毎日3回、1日3個程食べる。
木耳スープ・・・高脂血病、胃弱に依る食欲不振
材 料: 黒木耳 30g 干し椎茸 20g 豚肉(赤身) 100g 鶏卵 1個 紹興酒 300cc 葱、醤油、サラダ油適量
作り方: @黒木耳、干し椎茸はそれぞれ戻しておく。戻ったら石づきをとり千切りにする。
A豚肉は千切りにする。
Bなべを熱くして、サラダ油をいれて豚肉を炒める。
C豚肉の色が変わったら、紹興酒を加えて蓋をして約30秒待つ。
DCに木耳、椎茸を入れて、更に2分ほど炒める。
EDに水2リットルを加えて強火で煮立てて、中火にして約30分煮る。
F醤油で味を調え、鶏卵をよく割りほぐし、スープに流し入れる。最後に細かく刻んだ葱を入れる。
※絡みかほしい方は、ラー油や豆板醤を加えてもよい。

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