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風邪を飛ばす淡豆鼓【たんとうし】
阪口順子(阪口漢方薬膳研究所・薬剤師)TEL0746-32-3316
 冬の代表的なお料理といえば、鍋料理、その中でも湯豆腐は人気メニューの一つに入るでしょう。豆腐、納豆、味噌、醤油、油揚げ、がんもどきなどは、皆様もよくご存じの大豆の加工品です。大豆は「畑の肉」と呼ばれ、牛肉、豚肉、鶏肉が普段の食卓にあまりのぼらない頃には、貴重な蛋白源でした。今では、生活習慣病の予防の為に、一日に一度は大豆類を食べると良いと言われています。
 冬は北西の季節風が吹き、空気も乾燥するので、寒邪、燥邪と呼ばれる邪気におそわれます。その結果、風邪、下痢、冷え、咳嗽、喘息等寒さや乾燥に依る数々の病気にかかり易くなってしまいます。風邪の種症状に、薬膳でよく使われるのが黒大豆の加工品で、淡豆鼓(たんとうし)と呼ばれるものです。耳慣れない名前かもしれませんが、デパートの地下街や中華材料のお店に行けば、売っています。また、ペースト状にした豆鼓醤(トウチジャン)もあります。
成分: タンパク質、脂肪、糖、
ビタミンB1、B2、
ニコチン酸
性味: 苦、寒
帰経: 肺、胃
効用: 表邪を解除し、熱邪を
清除する。
@【風寒型】 悪寒が強く、発熱が軽く、無汗、頭痛、首がこわばる。
四肢と関節に痛み、鼻が詰まり、時々鼻水が出る。
熱い飲み物を飲みたがる。白苔。
A【風熱型】 発熱が比較的高く、軽度の悪寒、汗がよく出る、頭痛、
顔面紅潮、咳嗽、痰が黄色、冷たい物を飲みたがる。
黄苔。
上記の@、A両方の型の風邪に使えます。
麻疹の発疹を促し、解毒する。胃を丈夫にして、消化を助ける。
 
葱と淡豆鼓のスープ − 風寒型
材 料: 香菜 葱白(ひげ根をつけたままの葱の白い部分) 淡豆鼓 各15g
作り方: @材料を鍋に入れて、適当な量の水を加えて煎じる。
Aスープをお茶代わりに飲む。
韮と淡豆鼓のスープ − 風寒型
材 料: 韮−束 淡豆鼓15g 豚の赤身肉30g スープ2カップ
作り方: @スープを鍋に入れて、淡豆鼓を加えて熱し、沸騰してきたら豚肉を加えて、弱火にして、約20分程ことことたく。塩味が薄ければ好みの調味料で味をつける。
A2〜3pに切った韮を加えひとにたちさせる。
B熱い間にスープを飲み、中身も食べる。
葱と黄酒場 − 風寒型
材 料: 葱白30g 淡豆鼓15g 黄酒50g(紹興酒など)日本酒でもよい。
作り方: @淡豆鼓を適量の水で10分間煎じて、きれいに洗いみじん切りにした葱白を加えて5分間煎じる。
A濾過後黄酒を加えて、熱い間に服用する。
B1日2回に分けて服用。
葱白と淡豆鼓の粥 − 風熱型
材 料: 米30g 淡豆鼓10g 葱白(根をつけておく)15g
作り方: @米30gを洗って半時間以上おく。
A適量の水を加えて粥をたく。
B出来上がる寸前に、きれいに洗った葱白と淡豆鼓を入れて少し煮る。
豆腐と淡豆鼓の炒め物 − 風熱型
材 料: 豆腐200g 淡豆鼓15g 芹30g 葱15g 油 塩 醤油 黄酒 適量
作り方: @鍋に油を入れて、熱し小さく切った豆腐を少し炒める。
A芹を2〜3pに切り、淡豆鼓・刻んだ葱・黄酒を加えて炒め、調味料で好みの味をつける。
B葱白と淡豆鼓の粥と一緒に熱いうちに食べたて、布団に入り汗を出す。
C1日に1〜2回、続けて3〜4日食べる。

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