| 藕【レンコン】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 阪口順子(阪口漢方薬膳研究所・薬剤師)TEL0746-32-3316 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| レンコンというと、蓮の根茎、お節料理しか頭に浮かばないと私の友達が言いました。それで、生でよし、煮てよし、揚げてよし、炒めてよし、焼いてよしと言うと信じられないという表情をしていました。寒さに向かうこれからの季節に一段と、おいしさが増してきます。 蓮は、真夏に美しい花を咲かせます。季節的にも仏事の花という印象が強いですが、奈良、平安時代には、観賞用として宮中で観蓮の宴が盛んにも催されたそうです。 ヨーロッパ東南部からエジプト、インド、中国、イラン、オーストラリアに分布し日本でも、古くから食用とされてきました。『常陸風土記(713年)』、『延喜式(927年)』に記されています。 蓮は、葉(荷葉)、柄(荷梗)、種子(蓮子)、胚芽(蓮心)、雄しべ(蓮鬚)、成熟した花托(蓮蓬)といってすべて薬用となります。中でも蓮子は古来から強壮薬として用いられてきました。その生命力は、蓮博士として著名な大賀博士が、2000年前の地層から発見された種子が、芽吹き見事な花を各地に咲かせて証明されています。 『本草綱目』(李時珍が明の時代に著した)には「熱渇を治し、留血を散し、肌(筋肉のこと)を生じ、久しく食すれば心を喜ばし、怒を止め、食(食べ過ぎのこと)を消し、酒毒を解き、病後の渇きを止め、胃(胃酸過多)を開き、産後の血悶を破る・・・」とあり、昔から万病に効果があると認められています。 |
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