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菠薐草【ほうれんそう】
阪口順子(阪口漢方薬膳研究所・薬剤師)TEL0746-32-3316
 ホウレンソウと言うと、新聞紙上を賑わした中国産の輸入ホウレンソウを思い出される方もおられると思います。しかし、ホウレンソウに何の罪もないわけで、人間が自然の摂理に反したことをしたからです。
 ホウレンソウは、秋から早春にかけて豊富に出回る野菜の代表です。9月、10月の種を蒔いたホウレンソウに、私は、一冬中お世話になります。
 アルメニアからイランにかけての原産で、唐の時代に中国に伝わり、中国ではイランを意味する菠薐の字が当てられました。日本へは17世紀の初めに渡来しました。これを東洋系と言いまた、西へ伝わったホウレンソウは、15世紀にヨーロッパで広く普及し、20世紀にはアメリカで缶詰加工が行われました。ポパイがピンチに陥った時に食べた缶詰です。これを西洋系と言います。今は東洋系と西洋系を交配させた一代雑種が、多く栽培されています。私のご近所の方は、東洋系の品種の方が美味しいと、ご自分で種を採られて栽培されています。
 ポパイが缶詰を食べて元気いっぱいになったのは、漫画の中ですが、ホウレンソウに含まれる成分を知れば納得されるでしょう。
緑黄色野菜の中でも第一人者、成分を以下に示します。
タンパク質、脂肪、炭水化物、粗繊維、カルシウム、燐、鉄、亜鉛、ヨード、銅、マンガン、
ビタミンA、B1、B2、C、D、E、カロチン、ニコチン酸など
「性味」甘 涼
「帰経」肝 大腸
「薬効」五臓を利し、血脈を通じ、気を下し、脾臓を整え、渇きを止め、腸を潤滑にする。
    貧血、便秘、風邪、高血圧、消化促進、体質改善、ガン予防
☆シユウ酸が多く含まれます。これはあくの成分です。なるべく茹でてあくをぬいたほうがいいでしょう。シユウ酸は体内でカルシウムと結びついて、不溶性のシユウ酸カルシウムになります。結石の原因です。ただし普通の量を食べていれば心配はいりません。
 

通常便秘
【ホウレンソウのゴマ和え】
養肝明白、あたまがふらふらする、
    眩暈、夜盲庄

【ホウレンソウとレバーのスープ】
◎新鮮なホウレンソウをゆでる。
◎ごま油、ゴマ、酢、
 しょうゆ、ショウガ汁で和える。
 
貧 血
【ホウレンソウのスープ】(2人分)
材 料 ホウレンソウ 250g
卵 1〜2個
チキンスープ 2カップ
作り方 @ホウレンソウはさっと湯を通す。
Aチキンスープを煮立てて、塩、しょうゆで味を調える。
割りほぐした卵を入れて、2〜3センチに切ったホウレンソウを加える。
材 料 レバー(羊、豚、牛など)400g
新鮮な菊花50g 枸杞子10g 生姜10g
葱10g 塩2g 酒15cc 胡椒 少々
卵 1個 小麦粉20g ゴマ油 20ml
ホウレンソウ400g
作り方 @レバーは血抜きをして薄切りにする。ホウレンソウはきれいに洗い2〜3センチに切る。
A生姜は薄切り、葱はみじん切りにしておく。
B卵の白身をとりだし、小麦粉と混ぜ合わせる。
Cレバーに胡椒と料理酒をふり、白身と小麦粉をまぜたものをまんべんなくまぶす。
D鍋に適宣油を入れて熱し、レバーを香りよく炒める。
E鍋に水1000ccを入れて熱す。塩、胡椒で味を調え、沸騰してきたらレバー、菊花、茹でもどした枸杞子、ホウレンソウ、葱を加え、ゴマ油で香りをつける。
 

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