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菊花と重陽の節句
阪口順子(阪口漢方薬膳研究所・薬剤師)TEL0746-32-3316
 旧暦9月9日は、重陽の節句です。中国では別名菊節句とも呼び、漢代の書物「西京雑記」には、この日に呉茱萸(ごしゅゆ)を頭に挿し、草餅を食べ、菊花酒を飲むと長生きするとあります。日本でも平安時代に宮中で重陽の宴が行われ、菊の漢詩や和歌が作られ、菊花を酒に浮かせて飲みました。
 「菊花」は、「神農本草経」に上品(シャンボン)として収載され、「久しく服用していると血や気がよく巡り、身の動きが軽く老化にも耐え、長生きするようになります。」とあります。漢方では解熱、解血降下作用があり、動脈硬化症や高コレステロール血症などにも用いられます。枸杞子(くこし)と併用すれば、肝臓、腎臓によく働き、眼病や白髪のための良薬とされます。従って高血圧症、狭心症、のぼせ症の方には、ぜひ常食されることをお勧めします。
 「菊花」には又強い抗菌作用があります。刺身のつまに青じそ、穂じそと共に添えられるのも肯けます。ただ飾りをよくするためではなかったのです。料理用に関西では、重弁で黄色の品種を栽培しています。東北地方では、黄色の大菊である「阿房宮」という品種で「菊のり」をつくります。特に「阿房宮」は芳香があり、甘みがあります。

成分:精油、イヌリン、アデニン、アミノ酸、タンニン、スタキドリン、フラボン類など
性味:甘・舌  平
 

薬膳】 
菊査決明茶 肥満、便秘、むくみ、めまい 菊花枸杞茶 目の充血や脂肪肝に
材 料 菊花 3g 山査子 6g 
決明子(エビスグサの種子)3g
ヨクイニン 6g
材 料 乾燥した菊の花弁 5g
枸杞子 20g
作り方 @山査子、決明子、ヨクイニンを10分ほど煎じ、菊花を加えて2分位煎じてから火を止める。飲み終わったら、お湯を注いで続いて飲める。
A急須に菊花、山査子、決明子、ヨクイニンを入れてお湯を注いで飲んでもよい。
作り方 @菊花と枸杞子を急須に入れて、まず急須の容量1/4くらいまで熱湯を注ぐ。
A1分ほどお茶を湿らせたら、そのお湯を捨てる。
B2杯目から普通のお茶のようにして飲む。
 
ほうれん草、菊の和え物 
  心身の疲れによる緊張、不安、いらいらの解消
菊花とカブの酢の物
材 料 ほうれん草 1束 新鮮な菊花 1パック
枸杞子 5g 塩 ゴマ油
材 料 小カブ 8個 菊花 適宣
酢 砂糖 塩 ミリン
作り方 @ほうれん草は塩を少々入れた熱湯でゆでる。冷水にとり水を絞り、食べやすい長さに切りそろえる。
A菊花は酢を入れた湯でさっとゆで、冷水にとりみずけを絞る。
B@Aに枸杞子を加えて、塩、ゴマ油で調味して和える。
作り方 @小カブは皮をむき、菊花カブの要領で包丁を入れる。
A@に塩をしてしんなりさせる。水洗いをしておく。
B菊は花びらを取り、酢を入れた湯でさっとゆでる。そして水にはなして絞る。
C合わせ酢:酢大さじ5、砂糖大さじ3、みりん大さじ2、だし汁大さじ2、塩少々にカブを漬ける。別の容器にあわせ酢を入れて菊花をあえる。
D味のしみたカブを菊の花のように盛り、花芯に見立てて真ん中に菊花をのせる。

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